独自業者からの賄賂を資金洗浄容疑、八代市議を逮捕 庁舎めぐる汚職事件2026年5月28日 19時00分板倉大地 西岡矩毅 伊藤隆太郎印刷するメールでシェアするFacebookでシェアする

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熊本県八代市の新庁舎建設工事をめぐる汚職事件で、特定の業者に便宜を図った見返りに得た現金を隠して資金洗浄(マネーロンダリング)したとして、警視庁と熊本県警の合同捜査本部は28日、市議ら6人を組織犯罪処罰法違反(犯罪収益等隠匿)の疑いで逮捕した。捜査関係者への取材でわかった。 新庁舎建設工事は、2019年に準大手ゼネコンの前田建設工業(東京)側が118億円で落札し、22年に完成した。工事の落札や契約額の増額で便宜を図り、見返りとして同社側から現金6千万円を受け取ったとして、市議の成松由紀夫容疑者(54)ら3人はあっせん収賄容疑で逮捕されていた。逮捕前、市議は2千万円抱え東京へ 深夜のコンビニで入金40回か声をあげた職員、でも届かなかった「告発」 八代市新庁舎めぐる事件 捜査関係者によると、賄賂とされる6千万円のうち約2千万円について、成松市議ら6人は今年4月5~6日、東京・恵比寿にあるコンビニエンスストアのATMでウェブ制作会社(東京)名義の口座に入金し、隠した疑いがあるという。 新たに逮捕されたのは、この会社の役員の渡辺裕人(49)と団体職員の中村和博(51)、職業不詳の伊藤卓也(51)の3容疑者。警視庁はこの3人が事件に関わった経緯についても調べている。「一切、関与していません」 成松市議は自民党市議団の団長や市議会の議長も務めた。25日に熊本簡裁であった勾留理由開示手続きで、あっせん収賄容疑での逮捕について、成松市議は「不当逮捕であり、この件については一切、関与していません」と話した。熊本地検は28日、成松市議をあっせん収賄罪で起訴。 警察庁によると、汚職事件の賄賂を資金洗浄したとして検挙されるケースは珍しいという。熊本県八代市の新庁舎建設をめぐる主な経緯※捜査関係者などへの取材による2016年4月14、16日 熊本地震発生。八代市庁舎も被災19年6月 成松市議らが、新庁舎建設工事の入札で前田建設工業側が有利になるよう市側に指示か19年7月 新庁舎建設工事の入札公告8~12月 市議らが市側に前田建設工業側の利益増額を要求か9月 前田建設工業などの共同企業体が建設工事を118億円で落札11月 起工式21年6月 市議が前田建設工業側から6千万円を受領か21年6月~22年3月 工事の設計変更や随意契約などで事業費が計約12億円増額22年2月 落成式、開庁25年12月 市議会が百条委を設置。調査開始26年2月 警視庁と熊本県警が合同で捜査を開始4月5~6日 市議らが約2千万円を知人の会社の口座に入金か4月14日 百条委で市職員が不正疑惑について証言5月7日 市議らをあっせん収賄容疑で逮捕5月28日 市議らを組織犯罪処罰法違反容疑で逮捕。市議をあっせん収賄罪で起訴有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。※無料期間中に解約した場合、料金はかかりませんこの記事を書いた人板倉大地東京社会部|警視庁担当専門・関心分野事件、事故、警察行政関連トピック・ジャンルジャンル印刷するメールでシェアするFacebookでシェアする