現場から一人ずつ、目線を合わせるように 上皇ご夫妻が始めた「平成流」の旅編集委員・島康彦印刷するメールでシェアするFacebookでシェアする5月20日 上皇ご夫妻(当時は天皇、皇后両陛下)が即位後初の地方訪問 1989年のこの日、天皇、皇后両陛下(現・上皇ご夫妻)が全国植樹祭に出席するため、徳島県を訪れた。即位後初の地方訪問で、平成の時代に全47都道府県を2巡する「旅」の始まりだった。1泊2日の行程では各所で「平成流」の新しいスタイルが見られた。 昭和天皇の逝去(1989年1月)に伴い、新天皇に即位してから約4カ月。最初の地方訪問は、国民体育大会、全国豊かな海づくり大会と並んで「三大行幸啓」と呼ばれる天皇の定例地方訪問のひとつ、全国植樹祭への出席が主目的だった。 平成の時代、ご夫妻はこれらの式典にあわせ、前後にその地域の施設や名所を訪問した。注目された初の地方行幸啓は、様々な場面で新しいスタイルが見られた。 徳島県に向かう羽田空港。昭和天皇の時代は首相、衆参両院議長、最高裁長官がそろって見送るのが慣例だったが、この時は衆院議長が「三権の長」を代表して見送るという簡素化が進められた。 徳島県に到着した後、ご夫妻は車で最初の訪問先である徳島県庁に向かった。お二人は車の窓を開け、沿道の人たちに手を振ってこたえた。片側2車線の道路では対向車線に一般の車が走り、沿道にある民家の軒先には洗濯物が干されていた。 記事の後半では、徳島県にある養護学校(当時)の体育館で、子どもたちに声をかけた上皇ご夫妻の道筋を実際に歩いた記者の取材を紹介します。 昭和天皇の場合、車の窓は閉…この記事は有料記事です。残り1145文字有料会員になると続きをお読みいただけます。※無料期間中に解約した場合、料金はかかりませんこの記事を書いた人島康彦社会部|編集委員専門・関心分野皇室、こどもの問題、格闘技(プロレス)、演芸(落語、浪曲)関連トピック・ジャンルジャンル印刷するメールでシェアするFacebookでシェアする