角界余話②/大相撲を「こだわりの天ぷら屋」にたとえると抜井規泰印刷するメールでシェアするFacebookでシェアする

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日本相撲協会の公益法人化を手がけた外部委員会の元メンバーで経済学者の中島隆信・慶応大名誉教授が、大相撲を「こだわりの天ぷら屋」にたとえて、こんな話をしてくれたことがある。 極上の天然クルマエビを、国産のゴマ油で揚げ、人間国宝が作った器に盛る。そんな天ぷら屋。この上ない味と接客。目が飛び出るほどの値段だが、その味を愛する人には、たまらない。そんな常連客で店は成り立っている。 だが、この店がメディアで紹介されたら、どうなるか。 「高いけど、一度食べてみようか」という客で行列ができる。常連客は自分の居場所を失い、去っていく。だが、にわか客が常連になることはまずない。行列はいつか消える。かつての常連はすでにいない――。こうなると、店は潰れてしまう。 「取材拒否の店」にしたり、やミシュランの星を辞退したりするのは、店と常連客を守るためにしている。 中島氏は、こう語った。「大相撲が不人気の時代でも一定数の切符を引き受けて売る。それが茶屋です。茶屋をなくして、両国国技館の全席をプレイガイド販売にしたら、不入りの時に相撲協会の経営はどうなるのか」 「茶屋のない本場所」がある…この記事は有料記事です。残り325文字有料会員になると続きをお読みいただけます。※無料期間中に解約した場合、料金はかかりませんこの記事を書いた人抜井規泰さいたま総局専門・関心分野大相撲、江戸文化、東京防災、荒川防災、東京大空襲、魚河岸関連トピック・ジャンルジャンル印刷するメールでシェアするFacebookでシェアする