欧州の観光業界は、米国とイスラエルによるイランへの攻撃を背景にジェット燃料価格が急騰し、激動の夏を迎えている

旅行大手TUIは、休暇客がこの地域に戻りつつあることから、東地中海地域の旅行先への関心が再び高まっていると指摘した

フランクフルト:ドイツの旅行大手TUIは水曜日、最新の決算を発表した際、中東での戦争が続いているにもかかわらず、予約は通常のレベルに戻りつつあると述べた。欧州の観光業界は、米国とイスラエルによるイランへの戦争に起因するジェット燃料価格の高騰に加え、スペイン、フランス、ポルトガル、ギリシャでの熱波や山火事の影響を受け、激動の夏を迎えている。夏の予約売上高は前年同期比で6%減少したものの、世界最大の旅行グループであるTUIは、過去4週間の予約数が7%増加したと述べた。同社は、数ヶ月にわたる地政学的な不確実性の後、旅行者が東地中海地域に戻りつつあることから、同地域への関心が再び高まっていると指摘した。「事業は回復しつつあり、正常化に向かっている」と、セバスチャン・エベル最高経営責任者(CEO)は決算説明会で述べた。「ここ数週間は好調だ」中東戦争は、燃料価格の高騰を通じて航空会社やクルーズ運航会社に打撃を与え、多くの顧客が旅行計画を変更する事態を招いた。TUIによると、6月末までの四半期のホテルの稼働率は3%低下したが、これは直前の6ヶ月間に見られた6%の落ち込みから改善した数値である。TUIは4月、中東戦争の影響で、湾岸の2隻のクルーズ船に取り残された5,000人を含む計1万人の旅行者を本国へ送還せざるを得なくなった数週間後に、業績下方修正を発表していた。電話会議で、欧州の猛暑や森林火災が予約に影響を与えているかとの質問に対し、エベル氏は、熱波に見舞われているドイツよりも他の多くの旅行先の天候が涼しかったため、現時点ではTUIにそのような影響は見られないと述べた。また、TUIの地中海以外の旅行先では、例年より山火事の発生件数が少なかったとも付け加えた。「この状況がこのまま続くことを願っている」とエベル氏は述べ、夏がさらに暑くなれば、TUIは秋や春に予約が増える可能性があると付け加えた。「今年も、そして今後数年間も、閑散期以外のシーズンの需要がさらに強まると予想している」と同氏は語った。