熊本地震、国産の畳にも大打撃 産地の八代、昨年の豪雨に続いて被災2026年8月8日 6時50分丹治翔印刷するメールでシェアするFacebookでシェアするXでシェアするはてなブックマークでシェアする
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最大震度7を観測した熊本地震は、国産の「畳」の産地にも大きな打撃を与えています。原料のイグサ栽培が日本一の熊本県八代市では、作業場や倉庫が倒壊するなどして畳表(ござ)の生産に必要な織機などが被害を受けました。氷川町を含む八代地域は、昨年8月の記録的大雨でも被災し、再起を始めたばかり。農家の1人は「機械を修理して『さあ、これから』という時だったのに」とショックを隠せずにいました。今年のイグサ、実入りがよかったのに八代市千丁(せんちょう)町の友枝和也さん(55)は7月28日、市内の歯科医院で震度6強の揺れに見舞われました。「これはひどいな」と自宅隣の作業場に戻ると、4台の織機のうち2台が半分に折れていました。イグサは11~12月に苗を植え付け、翌年の6~7月に収穫します。光沢や香りを出すための泥染めや乾燥、長さの選別を経て、市場に出荷する畳表の生産までを各農家が担っています。友枝さんの作業場でも選別を終え、7月末から生産を始める予定でしたが、肝心の織機が被害を受けてしまいました。外見に異常のなかった機械にも不具合が見つかり、「すぐに織り始めるのは難しい」と肩を落としました。友枝さんによると、今年のイグサは実入りがよく、丈夫でつやのある畳表ができると期待していたそうです。「最近ようやく、市場の価格も上がっていたので残念」浸水被害から修理をした直後全国の栽培の95%を占める八代地域には、約200戸のイグサ農家があり、そのうち千丁地区には約40戸があります。友枝さんは「うちはまだ被害が少ない方。作業場や倉庫がつぶれてしまった人も多い。田んぼに水を引く水路の被害も深刻だ」と言います。JAやつしろの担当者は「被害の全容はまだ把握できていませんが、畳表の生産や来年の作付けに影響は出るだろう」と話します。熊本県では昨年8月に記録的大雨が降り、八代地域のイグサ農家にも浸水被害などが発生しました。友枝さんも水につかった織機や乾燥機などの復旧に約1200万円かかりましたが、行政から9割の補助を受けられる見通しができ、修理をした矢先でした。廃業を選ぶ農家が増えたら…豊富な水や温暖な気候などが成育に適し、半世紀前には熊本県内に約1万戸あったイグサ農家。しかし、畳需要の減少や外国産との競合などにより価格が低迷し、生産農家は大きく減少しました。5月までJAやつしろの生産者部会の会長を務め、市議会議員でもある友枝さんは「昨年は『水害に負けず頑張ろう』と被害を受けた周りの農家も前向きでしたが、今回はそれ以上のダメージ。地震をきっかけに廃業を選ぶ農家が増えると、産地として維持できなくなる」と危機感を募らせていました。ニュースが身近になるメディア「withnews」https://www.asahi.com/withnewsTikTokアカウント:https://www.tiktok.com/@withnewsYouTubeアカウント:https://www.youtube.com/@withnewschannel有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません






