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小学生向けのふろく付き総合学習誌「学研の学習」(Gakken)が7月、16年ぶりに復刊しました。第1弾のテーマは「埴輪(はにわ)」。発売が告知されるとSNSで話題になり、発売前に増刷が決まったそうです。なぜ、埴輪をテーマにしたのでしょうか? 編集長に話を聞きました。「挂甲の武人」を組み立てられる本格キット甲冑(かっちゅう)を身にまとい、大刀(たち)を持った埴輪「挂甲(けいこう)の武人」。歴史の教科書でこの国宝の埴輪を見た人も多いのではないでしょうか。7月に復刊した「学研の学習」の第1弾では、「挂甲の武人」の6分の1サイズ(全長約20センチ、重さ約200グラム)の模型を組み立てることができます。石の粉を含んだ素材を使っていて、素焼きのような手触りです。ほかにも天然石を紙やすりで磨いて勾玉(まがたま)をつくったり、埴輪の立体工作セットを使ったりして、自宅で「はにわの大国宝展」の展示体験ができます。監修は東京国立博物館(東博)。ふろくの各作品について研究者の音声解説があります。4月に情報が公開されると、SNSでは「ふろくが豪華」「すごく面白そう!」「子どもたちに1人1冊ずつほしいと言われてる」といった声が相次ぎ、注目を集めました。「人の営みをすべて扱う学習誌」「学研の学習」は1946年に創刊。社会・算数・国語・図工などさまざまな教科に関するふろくと特集、漫画で学べる学習誌でした。1963年創刊の「学研の科学」とともに、最盛期の1979年には合わせて月刊670万部を発行していましたが、部数が減ったことから2010年に休刊しました。しかし、2022年に「学研の科学」が復刊。年2回の発行で現在の累計発行部数は50万部を突破していて、「学研の学習」の復刊にもつながったそうです。新たな「学研の学習」は「人の営みをすべて扱う学習誌」として、子どもたちが手を動かし、体験から楽しく学ぶことをテーマにしています。復刊第1弾、なぜ埴輪?発売前に増刷が決まるほど注目されている復刊第1弾ですが、なぜテーマを「埴輪」にしたのでしょうか?学研の学習編集長の吉野敏弘さんは、「いま僕たちが一番面白いと思っているテーマで、歴史を感じる・体験する教材として最適だったからです」と話します。対象年齢は、未就学児から小学生。授業で歴史を学んでいない子どもが多い年代です。そのため編集部では、知識や「好き・嫌い」以前に、歴史を体験できる教材は何か考えました。そんななか、吉野さんは東博で埴輪を見て「1500年前の古墳時代のことが身近に思えて、当時の暮らしを想像できた」そうです。例えば、犬の埴輪。よく見ると首輪をしていて、鈴がついています。犬は縄文時代から狩りのパートナーでした。「1500年前も犬を飼っていたんだと思うと古代人に親近感がわきました」また、小さな子どもをおんぶした母親の埴輪は、「優しい表情」が表現されています。「この埴輪をつくった人は、この瞬間を『残したい』という思いがあったはずです。知識がなくても、埴輪から感じるものがあるのではないかと考えました」これらの埴輪も立体工作セットとして復刊第1弾のふろくに含まれていて、子どもたちが観察できるようになっています。知識ではなく「心を動かす」編集部がめざすのは、単なる知識の習得ではありません。「『歴史を知らない子どもに歴史を知ってほしい』のではなく、『歴史って面白い』『楽しそう』と思える入り口をつくることが大切です」自分が面白いと感じたことは家族や友達に伝えたくなるもの。その過程が学びの定着にもつながります。吉野さんは「児童書は有用性や即効性よりも、子どもたちに深くしみ込んで、いずれ種が芽吹くようなものがいい」と力を込めます。子どもたちが身体的な体験を通して刺激を受けたり、心の動きを実感したりすることは、「自分らしさ」を育てる土台にもなると話す吉野さん。AI(人工知能)が発展する時代だからこそ、自ら考え、感じる力が重要になってくるといいます。「人が思いつかないものはAIも思いつきません。ほかの人が思いつかないことを考えられる力は、感動や体験の積み重ねから生まれます。その人の心が動いた経験が、その人自身を豊かにする。そのきっかけをどうつくれるか、今後いろいろと試していきたいと思います」 ◇ ◇ ◇「学研の学習 はにわの大国宝展 世界とつながるほんもの体験キット」は、税込み4290円。全国の書店やオンラインで購入できます。ニュースが身近になるメディア「withnews」https://www.asahi.com/withnewsTikTokアカウント:https://www.tiktok.com/@withnewsYouTubeアカウント:https://www.youtube.com/@withnewschannel












