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アナザーノート 三輪さち子 学校で渡された裁縫セットの注文票を、子どもが楽しそうに眺めていた。「家庭科の授業で使うんだって。どれが一番いいかな」 針と糸、裁ちばさみなどの道具と、持ち運ぶためのバッグ。バッグはキャラクター付きのものから無地のものまで10種類以上ある。 計4600円。「高いなぁ」と思ったが、口には出さなかった。子どもの頃、買ってもらえなくて嫌だったという話を身近な人から聞いたことがあった。経済的な理由から買ってもらえず、家にあるものを持参したという。ニュースレター「アナザーノート」政治や経済の最前線を取材する記者のノートから、とっておきの話をお届けする「アナザーノート」。デジタル版有料会員限定で、隔週日曜にメールで先⾏配信しています。 なんとかならないものかとネットで調べていると、文部科学省が昨年6月、全国の自治体に通知を出したことを知った。物価高のなか、保護者負担を軽減するために、算数セット、彫刻刀、裁縫セットを学校の備品にする事例を参考にして欲しいという内容だった。政治の取材をしてきたはずなのに 裁縫セットを学校の備品にする。そうすれば保護者が買う必要はない――。しかたがないと思っていた問題が、どうにかすべき社会課題になったように思えた。しかるべきところに伝えたいと考えた。 学校に「文科省からこういう通知が出ているのでなんとかしてもらえないか」と言おうか。住んでいる区の窓口に言おうか。区議に働きかけるか。でも、区議の知り合いはいない。 記者として政治の取材をしてきたはずなのに、有権者として行政や議会に伝えようとすると、何ができるのか、よくわからない。 「区長への手紙」という投稿フォームがあることを知り、まずは意見を送った。名前、住所などを書くと14日以内に返信がある。 さらに主な政党の党本部や東京都連のホームページを開き、意見を受け付けているところを探した。ところが窓口が見つけづらい。党員や寄付の募集には積極的だが、「意見のみ」はそうでもないのだと知る。 考えてみれば当たり前かもしれない。党員にもならず、寄付もしない。こちらの名前や住所は伝えずに意見だけ言いたい。そんな都合のいい関係はご遠慮いただきたい、というのが政党側の本音だろうか。「AIインタビュー」と「政策目安箱」 そのなかでもいくつか興味深い取り組みがあった。 一つはチームみらいの「AI…この記事は有料記事です。残り1492文字有料会員になると続きをお読みいただけます。※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません

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この記事を書いた人三輪さち子政治部次長専門・関心分野政治とジェンダー、国内政治、安全保障関連トピック・ジャンルジャンル印刷するメールでシェアするFacebookでシェアするXでシェアするはてなブックマークでシェアする