山崎靖印刷するメールでシェアするFacebookでシェアするXでシェアするはてなブックマークでシェアする

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2018年に全国最年少の町長となった新潟県津南町の桑原悠氏(39)が8日、2期8年の任期を終えて退任となった。2児の子育てをしながら、町政のかじ取りに臨んだ。町が抱える長年の課題に挑んだが、議会の洗礼を受けることもあった。 「重責を担えたのも、みなさまのお力添えがあってのこと。退任後は、これまでを振り返りながら力を充実させていく」 8日午後3時、町役場3階の大会議室。桑原氏は集まった町職員の前で、最後にそうあいさつした。正面玄関で約130人の町民らに拍手で見送られ、役場を後にした。25歳で町議に 政治家を志したきっかけは、東日本大震災翌日の11年3月12日に発生した長野県北部地震だった。震源地の長野県栄村に隣接する生まれ故郷の津南町は震度6弱を観測。道路や農地に亀裂が入り、住宅が傾いた。 東大大学院で公共政策を学んでいた桑原氏は、故郷の惨状を見て「立て直したい」と思った。この年の10月、中学の同級生らの応援で町議選に立候補し、25歳でトップ当選した。 町議時代、地元で養豚業を営む男性と結婚し、2人の子の母に。18年、「町政に新しい流れを」という声に押されて町長選に立候補し、初当選した。就任時、全国の町長で最も若い31歳だった。課題解決、進まず 町長室には子育て世代が気軽に立ち寄れるようにと、執務机の脇に幼児が遊べる2畳ほどのスペースを設けた。初の町議会での所信表明では「取り組みや発想の転換の遅れを根っこから洗い、道筋をつけていく」と課題解決への意欲を見せた。 一方で逆風にもさらされた。19年には、質問した町議に議場で「金切り声を上げないで」などと発言したことが問題視され、住民団体から辞職勧告決議を求める請願が出された。不採択となったが、議員からは反省を求める意見があった。 課題解決も思うように進まなかった。町立保育園の増築事業で入札が2回連続で不落となり、1500万円余りの経費が無駄になったとして自らの給与を減額した。町の財政に重くのしかかる町有リゾート施設「ニュー・グリーンピア津南」の売却問題では、東京の不動産会社との交渉が議会の反対で白紙になった。両立「体的に限界」 今年4月、桑原氏は「対応すべき課題が山積し、体力面、態勢面で難しい」として3期目への立候補を断念した。不出馬を表明した記者会見で「女性として働き続けることは決して簡単ではなかった。いろいろなものと両立する中で、ちょっと体的に限界がきていた」と心情を吐露した。 6月の町長選では副町長とし…この記事は有料記事です。残り270文字有料会員になると続きをお読みいただけます。※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません

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