【動画】青森で震度6強=渡部直広撮影

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岩手県沖を震源とする25日朝の地震では、青森県階上(はしかみ)町で震度6強を観測するなど、青森、岩手の太平洋側を中心に大きく揺れた。青森県三八上北で震度6強 後発地震注意情報「発表基準に至らず」ビルの外壁が落下、がれき散乱 震度6弱を観測した青森県八戸市に住む男性(23)は自室で寝ていたところ、大きな揺れを感じて目を覚ました。「いつもより揺れが大きい。やばい」。緊急地震速報が鳴り、横揺れが続く中、身を守った。自室にあった棚も倒れたという。青森で震度6強、三陸はるか沖地震と関連か 「再来に警戒」と専門家 揺れがおさまった後、部屋を出て家の中を確認すると、テレビや食器棚などが倒れており、床には割れた食器やガラスなどが散乱していた。「裸足じゃ歩けない状態」で、スリッパをはいて片付けをしているという。「親は昨年12月の地震より揺れが大きく感じたと言っていた。強い地震が繰り返しあると、いつ次が来るか不安ですね」 飲食店やビルが立ち並ぶ八戸市中心街も激しい揺れに襲われた。同市長横町のビルでは上部の外壁が数メートルにわたって落下し、ビル周辺にがれきが散乱していた。周辺のビルでも外壁の一部が落下し、立ち入り禁止になっていた。 ビルのすぐ近くの「れんさ名店街」で焼き鳥店「わっつり」を経営する山下弘一さん(58)は徒歩で約15分離れた自宅から、午前8時前に慌てて店にかけつけた。足を踏み入れた店内はグラスや皿、調味料が落下して散乱していた。 サッカーJ2・ヴァンラーレ八戸のサポーターが集う店としても知られるわっつりは、昨年12月の青森県東方沖地震でも皿が大量に落下し、被害を受けた。その経験もあり注意して食器類を並べていたため、前回よりは被害が少なかった。最大震度7、親たちが直面した「子連れ避難」の困難 必要な備えは 山下さんは「4時間ほどかけて店内を片付けた。この場所に移って明日で丸2年。今日もいつも通りに午後6時に店は開きたい。それにしても本当に地震が多くて心配」と話していた。4月に津波「落ち着いたと思ったらまた地震」 震度6強を観測した階上町内のコンビニエンスストアでは、揺れによってお菓子類などが陳列棚から落ち、酒瓶が割れるなどして散乱した。 従業員の男性(41)によると、店内には従業員2人と客2人の計4人がいた。「ミシッと音がして、ドンと下から突き上げるような揺れがあった」という。緊急地震速報が鳴り響き、店外に避難した。「30秒~1分ほど、横揺れが続いた」。コンビニの看板や電柱が大きく揺れていたという。 従業員は「昨年12月にあった地震よりも大きくてびっくりした」と話した。【動画】東北新幹線運転見合わせで混乱する東京駅=竹花徹朗撮影、読者提供「1週間前に避難訓練したばかり」 階上町立道仏小学校には、地震発生時に約20人の児童と教員がいた。時村陽一教頭によると、校舎に大きな被害はなく、児童らにもけがはなかったという。地震が収まったあと、登校済みの児童を玄関ホールに集め、午前8時半ごろまでに迎えにきた保護者に引き渡した。町の取り決めに従い、25日は臨時休校とした。 時村教頭は「ちょうど1週間前に地震想定の避難訓練をしたばかり。子どもたちも落ち着いて避難でき、大きな被害もなくてよかった」と話した。 震度5弱を観測した岩手県久慈市の「もぐらんぴあ水族館」の宇部修館長は車で通勤中、「ぐわんぐわんと大波に揺られる感じ」の揺れを感じた。海岸に向かう坂道を下っていた途中で、しばらくすると反対車線は高台に避難する車でいっぱいになった。 東日本大震災では施設が壊滅、4月の地震でも久慈市は80センチの津波を経験しているだけに、怖くなった。 水族館に着くとすぐテレビをつけた。「津波がないと聞いてまずはホッとしました」。施設内は、揺れの影響で防火扉の固定がはずれ、階段が閉鎖された状態となって警報が鳴っていた。水槽からは水があふれてこぼれた所も一部あった。 安全を確認して通常通り開館する予定だが、団体客から見学キャンセルの電話も入ったという。「落ち着いたと思ったらまた地震。『ほんちゃん』が来ないかと緊張しています」と語った。JR新青森駅の改札内にパイプ椅子 JR新青森駅(青森市)の新幹線改札口では、運転を見合わせた東北新幹線の運転再開の見通しを駅員に確認する人の姿が見られた。駅員は「10分、20分では再開できない。数時間はかかるかもしれません」と説明していた。 改札内のコンコースでは、待合室に座れない人のためにパイプ椅子が用意され、乗客が腰を下ろし新幹線の再開を待っていた。 埼玉県八潮市在住でスリランカ出身の自営業、コマラ・アランダさん(59)は仕事で青森県に来ていた。午前9時台の列車で東京に向かう予定だった。「2、3時間でどうにかならないだろうか。28日にスリランカに戻る予定。心配です」と話していた。 午前8時台の列車で兄夫婦と仙台に向かう予定だった青森市内の70代女性は、「私たちは日帰り旅行で荷物がないが、スーツケースの人たちは大変そう。いらいらせず、ここで待ちます」と落ち着いた様子だった。電光掲示板に「2時間以上の大幅遅れ」 JR東京駅の改札口でも、新青森行きの切符を手にした人が、駅員に「今日中に青森に行きたい」「いつ再開するのか」と尋ねる姿があった。 友人3人で青森県に温泉旅行に行く予定だったという東京都大田区の市川敦子さん(74)は「東京駅に着いたら新幹線が止まってしまった。今日はもう青森に行けないかもしれない。せっかくの旅行なのに」。友人で横浜市の小野昭子さん(88)も「宿も予約しているので、キャンセル料を支払わないといけなくなる。早く動いてくれないかしら」と話した。 出張で青森に向かう予定だった会社員の男性(54)は、「自然災害だからしょうがない」とため息をつきつつ、「2時間以上の大幅遅れ」と表示された電光掲示板を見ながら「いったん東京のオフィスに戻って再開を待ちます」と話した。