「畑を歩いて良いのは動物だけ」 観光客に悩む美瑛、移住者の答え有料記事加藤丈朗2026年6月24日 17時00分印刷するメールでシェアするFacebookでシェアする 北海道美瑛町の風景に魅せられて移住した大阪出身の2人が、観光客向けにマナー啓発の写真集をつくった。オーバーツーリズムに苦しむ地元の農家を助けようと、5月に自費出版した。大地を耕す農家に敬意をもってもらう機会になれば、と願っている。
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写真集「約束 BIEI Rules」は、町でカフェや宿泊施設を営む武部輝久さん(55)が企画。地元の写真家で、友人の中西敏貴さん(55)が協力し、これまで撮りためてきた写真に文章を添えて、つくられた。 美瑛町では、丘陵地に広がる畑に、広告や映像作品に扱われた木々が点在している。その木々は作品名などで呼ばれ、観光スポットになっている。 そこで近年、増えすぎた観光客が農家の暮らしの妨げになっている。観光バスが次々と人を運んでくる。人や車が狭い道路をふさぎ、トラクターなどが通れない。2024年度には、人口9235人の町に、のべ268万人の観光客が押し寄せた。畑に看板 外国語で注意喚起 とくに深刻なのは、観光客による農地への立ち入りだ。靴の裏についている病原菌が、農作物を全滅させる危険性さえある。ただ、写真に夢中な観光客はそうとは知らずに、畑に踏み入ってしまう。 町は、複数の外国語を用いた注意喚起の看板を立てたり、警備員を置いたりしてきたものの、解決にはいたっていない。地元の農家からは「もう美瑛では農業をやりたくない」との声もあがる。 武部さんは大阪府枚方市出身。札幌市を経て、2011年に移住を実現させた。営むカフェの売りは、地元の農産物を使ったメニューだ。観光客が増えること自体は、ありがたい。反面、素晴らしい食材を提供してくれる農家には、お返しができていないと感じていた。 そこで、ほぼ同じころ、同じ枚方市から移住した中西さんに相談した。 中西さんの答えは、写真集の制作だった。写真と短い文章で、美瑛の美しい四季を伝える。読み進めるうちに、美瑛の丘は農家が長い年月をかけて作り上げた農地であると自然と気づいてもらえるようにする。そうした構成を目指すことにした。春はモノクロ、秋は黄金 春、雪解けを促すため、農家の操るスノーモービルが黒い融雪剤で大地にパターンを描く。 秋の畑を彩る花畑の写真には、「黄色の花の多くは畑の肥料となり、大地を肥やす」と、解説を加えた。 一面の雪景色にウサギの足跡…この記事は有料記事です。残り625文字有料会員になると続きをお読みいただけます。※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません
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この記事を書いた人加藤丈朗映像報道部|札幌駐在専門・関心分野野生動物、戦争遺跡、環境問題関連トピック・ジャンルジャンル印刷するメールでシェアするFacebookでシェアする






