深掘りソルトレークシティー=市野塊印刷するメールでシェアするFacebookでシェアする

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2002年に冬季五輪を開催した米西部ユタ州ソルトレークシティー(人口20万人超)の象徴的な湖「グレートソルトレーク」。5月末に訪れると、米国最大の塩湖の鏡のように美しい湖面には青い空が反射し、対岸は遠くにかすんでいた。空には年間約1千万羽も飛来するとされる渡り鳥たちが舞う。19世紀の西部開拓時代、訪れた人たちが湖に流れ込む水を使って農業を始め、囲むように街をつくっていったという。 だが、湖を望む高台の州会議事堂前では、約500人の怒りの声が満ちていた。「私たちの水! 私たちの湖! 立ち上がれ!」。原因は突如として明らかになった、湖近くのデータセンター(DC)建設計画だ。 グレートソルトレークは、年々水が減り、面積が縮小傾向にある。米地質調査所(USGS)によると、1986年に約6千平方キロメートルだった湖の面積は、2022年に約2300平方キロと6割が干上がった。人口増や農業拡大による水利用の増加に加えて、地球温暖化による周囲の山の雪解け水の蒸発によって、湖に流入する水が減少している。 地元のブリガムヤング大学の研究者らは23年、このまま水位低下が続けば「5年以内に消滅する」と報告書で指摘した。 その後、州政府が取水制限をかけるなどの対策をとった上、降雨などにも恵まれたため、今のところ消滅は免れている。しかし、本質的には状況は改善していない。東京23区の4分の1、超巨大データセンター それなのに今年4月下旬、A…この記事は有料記事です。残り2186文字有料会員になると続きをお読みいただけます。※無料期間中に解約した場合、料金はかかりませんこの記事を書いた人市野塊サンフランシスコ支局専門・関心分野気候変動・環境、医療、テクノロジー関連トピック・ジャンルジャンル印刷するメールでシェアするFacebookでシェアする