占領下のヨルダン川西岸地区では、入植者によるパレスチナ人コミュニティへの攻撃が増加している中で、これらの事件が発生した

「ヒルトップ・ユース」は、ヨルダン川西岸地区に拠点を置くイスラエル人グループで、パレスチナ人に対する暴力行為を頻繁に非難されている

パレスチナ自治区ジルジリヤ発:現地の市長らによると、水曜日、イスラエル人入植者がヨルダン川西岸地区の2つの村にあるモスクに放火した。現場に駆けつけたAFPの記者らは、放火や破壊行為の痕跡を確認した。イスラエル軍はAFPに対し、モスクへの放火や落書きがあったことを認めたが、犯人の特定はしなかった。「部隊は容疑者を捜索し、焼失した2つのモスクと、壁に書かれた落書きを発見した。容疑者たちは部隊が到着する前に逃走していた」と、同軍は声明で述べた。この事件は、2023年のガザ戦争開始以来、イスラエルが占領するヨルダン川西岸地区において、入植者によるパレスチナ人コミュニティへの攻撃が増加している中で発生した。ラマッラー北部のジルジリヤ村評議会議長、オサマ・アブドゥラー氏はAFPに対し、「入植者たちが礼拝前の清めの部屋(アブリューションルーム)に放火し、村の主要なモスクに損害を与え、外壁に敵対的なスローガンを書きなぐった」と語った。水曜日に同モスクを訪れたAFPの記者らは、天井、壁、床が煙と炎で黒く焦げている様子を伝えた。また、壁にはヘブライ語で落書きが書きなぐられており、その中には「復讐」や「ヒルトップ・ユースより」といった文言も含まれていたという。火炎瓶「ヒルトップ・ユース」は、ヨルダン川西岸地区に拠点を置くイスラエル人グループで、自分たちが支配下に置きたい地域からパレスチナ人を追い出そうとし、パレスチナ人に対する暴力行為を頻繁に非難されている。アブドゥラー市長によると、入植者たちは午前2時から3時の間にモスクを焼き払おうと到着したが、扉が施錠されていたため、代わりに下階にある礼拝前の清めを行う部屋に放火したという。同市長によると、パレスチナの民間消防隊が、村や近隣地域の若者たちと共に消火活動を行い、火を消し止めたという。隣接するマザリ・アン・ヌバニ村では、入植者たちが夜間に別のモスクに放火しに来た、と村議会のサアド・ダガー議長がAFP通信に語った。ダガー氏によると、入植者たちは午前3時頃、火炎瓶を使って村にある3つのモスクのうち1つを焼き払おうと現れたが、住民たちが消火活動を行う間に逃走したという。パレスチナ宗教省は声明で「危険な攻撃」を非難し、国際社会に対し介入を呼びかけた。イスラエルは1967年以来、ヨルダン川西岸地区を占領している。東エルサレムを除くこの地域には、約300万人のパレスチナ人の間に、50万人以上のイスラエル人入植者が居住している。国際法上違法とされる入植地は、入植支持派の閣僚を多数擁するベンヤミン・ネタニヤフ首相率いる右派政権が発足して以来、ヨルダン川西岸地区全域に次々と建設されてきた。国連は最近、ヨルダン川西岸地区における入植者による暴力行為が過去最高水準に達しており、死傷者や物的損害をもたらす攻撃が1日平均6件発生していると警告した。地元住民らは、イスラエル人が法の外で行動し、処罰を免れていると主張している。AFP