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無理な来庁提案、相手に言わせる通話方法、手ごわい相手は「即喰(そくぐ)い」で――。カンボジア北西部・ポイペトを舞台とする特殊詐欺事件で、拠点トップとみられる男が16日、組織犯罪処罰法違反(組織的詐欺)容疑で逮捕された。詐欺グループには、相手をだますための、心理テクニックを利用した「定石」があったという。捜査関係者への取材から再現した。断片つなぎ、たどり着いた「A先生」の正体 カンボジア拠点詐欺事件海外詐欺拠点で「顔変える」かけ子たち 生成AI、見破るポイントは 「ご使用の携帯電話は2時間後に使用不可になります」 不特定多数にかけられる電話の自動音声メッセージが詐欺の入り口だ。音声に従って操作すると、電話は現地のかけ子につながる。 かけ子は、通信会社を装って最初に対応する「1線」、警察官をかたる「2線」、警察官の上司や検察官を装う「3線」にわかれ、順につながれる。中でも、最も重要とされるのが「2線」だ。携帯電話が不正利用されていると被害者の不安をあおり、無関係だと証明する手続きをするよう求める。 その際にこんな提案をするのが定石だ。 「2時間以内に県警本部に来ることは出来ますか?」巧みな誘導で「自分で選択」と思わせ 相手が愛知県民なら北海道警という風に、すぐに出向くのが困難な遠隔地への出頭を求める。無理だと言わせて、1対1のビデオ通話に持ち込むためだ。そしてこう言う。 「途中で第三者が入れば手続…






