コラム・寄稿山中季広印刷するメールでシェアするFacebookでシェアする
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連載コラム「日曜に想う」 本社コラムニスト・山中季広 オクタゴン(八角形)のリングを使う格闘技ってご存じですか? 私は今回取材するまでまったく不知の不知。トランプ米大統領が来月、ホワイトハウスの一角にオクタゴンなるものを特設すると聞き、慌てて調べてみた次第……。 競技名はミックスド・マーシャル・アーツ(総合格闘技)。略してMMA。パンチや蹴り、寝技、投げ技など何でも使えるのが特徴で、リングは金網やフェンスで囲われる。 「レスリングやキックボクシング、韓国発祥のテコンドーなど出身競技はいろいろ。でもいまの上位陣では柔道経験者が優勢です」。そう解説するのはソウル郊外にあるMMA錬成館長の金大歓(キムデファン)さん(47)。 金さんによると、MMAを主催する米団体UFCの歴史はトランプ氏抜きには語れない。「どの武術が最強か」を掲げて1993年に発足したが、当初はその野蛮性を嫌われた。男2人が金網の中で闘うさまを有力上院議員の故ジョン・マケイン氏が「人間版の闘鶏」と非難。全米50州の多くが興行を禁止した。 UFCはその後、体重別の階級を設け、選手にグローブ着用を義務づけるなど「闘鶏」からの脱皮を図る。そのころ、会場探しに窮したUFCに救いの手をさしのべたのが不動産王のトランプ氏だった。 「プロレス好きで知られるトランプ氏ですが、実は筋金入りのMMAファン。技に対する理解は解説者並みです」と金さんは絶賛する。 記者として私が米国に駐在した90年代、トランプ氏といえば、プロレス好きの悪目立ち屋というのが通り相場だった。リング脇にスーツ姿で登場すると、敵役にラリアートを食らわせる。ひげそりの泡を敵の頭に塗り、カミソリで丸刈りに。汚い手で場内を沸かせ、最後は勝者となる役どころがお気に入りだった。 そんなトランプ氏がこともあろうにホワイトハウスでMMAの大会を開くとは。しかも開催する6月14日は自身の80歳の誕生日である。 現職のまま80代を迎える米大統領は前任のバイデン氏に続き史上2人目。ここに来て米メディアではトランプ氏の体調が不安視されている。大切な会議で居眠りしたり、手の甲にアザができたり、革靴も履きづらいほど足がむくんだり……。 慢性静脈不全(CVI)とい…この記事は有料記事です。残り454文字有料会員になると続きをお読みいただけます。※無料期間中に解約した場合、料金はかかりませんこの記事を書いた人山中季広コラムニスト専門・関心分野世間、社会、未来関連トピック・ジャンルジャンル印刷するメールでシェアするFacebookでシェアする







