だまされてロシア軍の前線に送られるアフリカの人たちMatthew Mpoke Bigg, John Eligon, Zimasa Matiwane/The New York Times 抄訳=村野英一/朝日新聞GLOBE編集部印刷するメールでシェアするFacebookでシェアする

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‘The Death Zone’: How Russia Is Luring Africans to Ukraine ジェームズ・カマウ・ンドゥングさん(32)はロシアに向かうことを数人の友人だけに話していた。ロシアで日雇いの仕事に就けると約束されたのだ、と。ケニアでは失業していたので仕事が必要だった。 友人の1人によると、カマウさんは2025年6月、トルコのイスタンブール空港から1枚の写真を友人たちに送り、飛行機の途中寄港地だと伝えてきた。数週間後、写真がもう1枚届いた。軍服を着て、銃を握っている写真だった。8月には、ウクライナの塹壕(ざんごう)にいると書き送ってきた。状況は深刻で、祈ってほしい、とあった。 カマウさんからケニアの人たちへの連絡は、これが最後だった。 アフリカの母国を離れた後、想定外の事態に巻き込まれて、ロシア軍の対ウクライナ戦争の前線に送られる人が増え続けている。自らの意思で傭兵(ようへい)になった人たちもいる。だが、それ以上に多いのは、カマウさんと同様、ボディーガードや料理人といった民間の仕事という約束で誘われたのに、戦火を交えるロシア軍への従軍を強いられることになった若者たちだ。 アフリカ各地の国々に、男性たちを勧誘してもうけようとたくらむ怪しげな会社が相次いで設立されている。多くの場合、旅行代理店や人材あっせん会社といった体裁をとり、メッセージアプリの「ワッツアップ」や「テレグラム」に広告を出している。【注目記事を翻訳】連載「NYTから読み解く世界」 若い失業者が多い国では、海外での働き口の話は魅力的です。だましてロシアの軍隊に送り込む活動のターゲットにされている、とNYTは報じています。仕事の契約書はロシア語で書かれており、勧誘された人たちには読めないものだったそうです。 ニューヨーク・タイムズは被…この記事は有料記事です。残り4108文字有料会員になると続きをお読みいただけます。※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません関連トピック・ジャンルジャンル印刷するメールでシェアするFacebookでシェアする