2026年秋冬シーズンのミラノ・メンズファッションウィークでジョルジオ・アルマーニが披露したベルベットのジャケット=1月、ミラノ、後藤洋平撮影
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記者コラム「多事奏論」 編集委員・後藤洋平 「中東の情勢で、ベルベット生地の生産が止まるかもしれない。どうもブタンガスの供給が怪しいらしくって……」。先日、帽子デザイナーの木島隆幸さんと話していた時のことだ。自身のブランドのほか、パリ・ファッションウィークの常連ブランドとも協業する創業30年超の大御所が、「僕も初めて知ったんですが、製造工程でそのガスが要るらしい」と、少し困惑した表情で言う。 ファッション業界は秋冬物の製造が山場を迎える季節に入った。温かみがあり、毛足の細かな動きによってエレガントな光沢を放つベルベットは、帽子にも服にも多用される素材だ。ブタンガスが、どうベルベットにつながるのか。 木島さんの言葉が頭から離れず、後日あるベルベット製造会社を訪ねた。 製造の工程では染色や乾燥な…










