ランクルをバラバラに コンテナ密輸、手口が巧妙化 迫る税関と警察中嶋周平 奥田薫子印刷するメールでシェアするFacebookでシェアする

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盗んだ高級車をバラバラにしてコンテナに入れ、中古車と偽って海外に密輸する手口が横行している。巧妙な偽装のため摘発が難しいとされてきたが、横浜港では、横浜税関が神奈川県警など首都圏の各警察との連携に本腰を入れ、ようやく水際作戦が成果を上げ始めている。 中古車輸出で全国有数の拠点となっている横浜港で2025年5月28日、税関職員が不審なコンテナに気づ、X線検査にかけた。申告書には中古のワンボックス車2台とあったが、検査結果と合致しなかった。輸出直前 分解されたランドクルーザー 税関は手続きを踏み、後日コンテナを開けた。中からは、一部の部品が取り外されたトヨタ製の高級四輪駆動車「ランドクルーザー」2台が出てきた。アラブ首長国連邦に輸出される直前だった。 神奈川県警の捜査で、見つかった2台はいずれも愛知県で盗まれた車だと判明した。神奈川県警は25年11月、車を輸出しようとしたとして、アフガニスタン国籍の男を関税法違反容疑で逮捕した。その後、税関も関税法違反で男を告発した。目の前から走り去る愛車 発見された盗難ランクルは変わり果てた姿に100万円懸賞も行方知れずのGT-R 密輸直前に横浜港で「救出」 「隠れみの」にされた中古車輸出は、コンテナ内に車や部品類が収納された状態で輸出申告が行われるのが一般的だ。横浜税関は大型X線を活用するが、全国2位を誇る横浜港の中古車輸出台数は約27万台(24年)。1台ずつ検査するのは困難を極める。困難な摘発 変化の兆し さらに、密輸する側はコンテナが開けられた場合を想定し、すぐには不正が発覚しないよう、盗難車の車体番号を貼り替えるなど、手口も巧妙化しているという。関税法違反の捜査しかできないという税関の「限界」もあいまって、摘発を阻んできた。21~23年の盗難車の摘発は0~2台にとどまった。巧妙化する密輸の手口とはどのようなものなのでしょうか。記事の後半には、盗まれた高級車が詰め込まれたコンテナ内部の様子を当局が捜査する動画もあります。 ところが近年、変化の兆しが…この記事は有料記事です。残り821文字有料会員になると続きをお読みいただけます。※無料期間中に解約した場合、料金はかかりませんこの記事を書いた人中嶋周平神戸総局専門・関心分野格差、貧困関連トピック・ジャンルジャンル印刷するメールでシェアするFacebookでシェアする